他に「小田双葉」「小田貴子(同人用?)」の名義あり。
書籍はすべて絶版、電子もない。なんとかしてほしい。
1996年『大阪ラプソディ フレッシュ営業マン・ラブ』花丸ノベルズ(デビュー作)
営業マンが奮闘。面白いが仕事を思い出してしまいつらい。
1997年『メイプルシロップ・パンケーキ』白泉社花丸文庫
続きもの2作収録。好み分かれると思うがネタバレ読まずに読んでほしい。ちるちるのカップリング紹介も見るな。
1998年『スタンダード・レヴュー』ショコラノベルス
間違いなく名作。ボンボン不良高校生息子(攻め)の家庭教師をすることになった真面目な大学生(受け)。年下攻めが好きなら読んでほしい。
1998年『BLOW ME DOWN!』ショコラノベルス
攻めが自由でクセが強すぎるので読む人を選ぶ。寮制の高校へ転校してきた素直系主人公(受け)が、美形だが喋るとヘンな攻めに気に入られる。はまると面白い。どちらかというとラブコメだがシリアスな展開。
1998年『Flower』白泉社花丸文庫
BLという感じではないが、人とのつながりがあたたかい。とにかくかわいそうでつらいが、ちゃんと幸せにもなれる。主人公(攻め…?)の授業にデッサンモデルとしてきたガリガリに痩せた少年(受け…?)。
1999年『くちびるに機関銃』ショコラノベルス
居酒屋を営む攻めと、サラリーマンの受け。受けは女性と結婚していたが離婚。その女性は本来攻めと良い雰囲気だった。ストーリーはシリアスな気もするが常連客が面白い。
1999年『BLOW ME DOWN!2 アウグスツス』ショコラノベルス
前作を読んでいなくても大丈夫。シリアスが好きな人は1よりこちらがおすすめ。1にも登場した幼馴染2人が仮面カップル。感情がデカイ。
2000年『黄色い風』ショコラノベルス
幼馴染。顔は良いが性格はひねくれて人に好かれない受けと、医者で人が良く好かれるが受けがずっと好きな攻め。事故で受けが精神8歳に。
2000年『それでも地球はまわってる 上』ショコラノベルス
銭湯一家に生まれた兄弟(弟×兄)。
2000年『それでも地球はまわってる 下』ショコラノベルス
2001年『くちびるに散弾銃』ショコラノベルス
(この間も「小田双葉」名義で小説ショコラ掲載)
2010年『恋愛革命』ショコラノベルス
最も有名な作品は『恋愛革命』かと。
(恋愛革命は小説ショコラ2003年7月号掲載作品の加筆修正となっているが、基本設定はかぶるもののほぼ違う話。明るいラブコメ。
『恋愛革命』もそうであるように、丁寧な心理描写心の移りかわりが印象的。
作品傾向をざっと分けると、
〇シリアスでちくちくする話→『恋愛革命』『メープルシロップ・パンケーキ』『スタンダード・レヴュー』『Flower』『アウグスツス』『黄色い風』
〇にぎやかなラブコメ→『大阪ラプソディ』『BLOW ME DOWN!』『くちびるに機関銃』『くちびるに散弾銃』『それでも地球はまわってる』
※『大阪ラプソディ』はお仕事要素がある意味強いので、読む時期は考えたほうが良い
私は前者が好きだ。しかし海賀先生の文章自体が好きなので、後者ももちろん好きだ。
多くの人が『恋愛革命』から海賀先生を知ると思うが、あの雰囲気を求めていわゆる「ラブコメ系」を読んでしまうと、がっっかりするかもしれない。