人生が最高

最高しか感じたくない

君は知るだろう、蒼穹のファフナーが最高であることを

カップリングの話もしています

※これからファフナーを見ようとしている人向けに許容されうる範囲でネタバレしています(失敗しています)。

蒼穹のファフナー、オモロ~~~~~

 

 

 

蒼穹のファフナーみたほうがいい

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ファフナー配信状況(2021年1月)

無印(アニメ1期)…26話

RoL(RIGHT OF LEFT)(アニメ特別編・前日譚)…1時間くらい

HAE(HEAVEN AND EARTH)(劇場版)…90分くらい

EXO(EXODUS)(2期)…26話

BEYOND(THE BEYOND)(劇場先行公開OVA)…全12話、9話まで上映済み

 

サブスク豊富で簡単にみれちゃう!アマプラにはありません。

配信順は無印→RoLだけど時系列はRoL→無印。(RoLは無印より前の話)

一期アニメを見る前にファフナーってどういう世界観か知りたい!って人はRoLを見るといいかもしれない…。

Twitterでみかけたけど「無印14話~26話までみて1話に戻ったほうが乱暴なやり方だがわかりやすい」てあった。これもいいかもしれん。本当に初見は置いてけぼりだった。

あと注意してほしいのが、続編のサイトをみるとキャラ紹介にメチャクチャネタバレかいてあるのでまだ見てない人はサイトを見に行ってはいけない。

無印(一期)

アニメ第一シリーズ。サブタイで小さく”Dead Aggressor”て書いてある(死の侵略者…?)。

平和な竜宮島(たつみやじま)に突然敵である謎の生命体「フェストゥム」がやってくる。その原因は島の子供たちが幼いころに通信機を直してあそんでいると聞こえてきた「あなたはそこにいますか?」という問いかけに答えてしまったからだった。

そこで主人公・一騎を含む子供たちはこの島が要塞都市でもあることを初めて知る。島は擬装鏡面という装置を使って、外部から島の存在が見えないようにしていたことも(通信機が応答したせいで島の存在と場所がばれた)。そして地下には「アルヴィス」というフェストゥムと戦うべく作られた組織の基地が存在していた。

フェストゥムには同化能力があり、「あなたはそこにいますか?」と問いかけてきて、どう返事をしても同化なり攻撃なりをしかけてくる。生身の人間ではすぐに死んでしまう。

フェストゥムに対抗すべく作られたのがファフナーファフナーのコアには敵・フェストゥムの一部が埋め込まれており、そのお陰で対等レベルに戦える。しかし乗れば乗るほど敵に近づいてしまう・同化現象が加速するという問題点もあった。

ファフナーのテストパイロットであった女性が直前で亡くなってしまったため、幼馴染・総士に頼まれ一騎はファフナーへ乗る事になるが…。

1~14話くらいまでのあらすじ

とにかくファフナーに乗る事になって大好きな島を守るためにがんばるゾイ!になる。

当然ファフナーで敵と戦うことは命がけ。そして戦ううちに一騎てけっこう強いんじゃないか?ということに気づく。

一騎が強い理由は①天才症候群により運動神経抜群、オリンピック全部の競技でメダルがとれるレベル(シンクロでもか?)(もののたとえだ)だから。②変性意識に変動がないため。ファフナーに乗ると性格が変わり、気性が荒くなったり逆にテンションの浮き沈みが全くなくなったりする。一騎にはそれがなく安定していた。

なぜ変性意識に変動がないか?というと、総士とのわだかまりにより自己否定が強いため(後述)。

総士ジークフリード・システムによりファフナーパイロットたちの指揮をとる。

ジークフリード・システムはファフナーの読心能力を回避するために、パイロット同士で通信させるのではなく(そうすると読まれる)、システム内の総士と神経?をクロッシングさせて通信をする。パイロットの脳内はシステム内の総士に筒抜けになる。ファフナーが受けた傷はパイロットへ直接伝わり、クロッシングしている総士にも伝わる。これは自カプにとってとんでもないシステムなんですが…(後述)。

頑張って戦うも敵に飲み込まれたり、自爆のようなやり方でしか敵を倒せなかったりする。それでもただただパイロットたちに命令する総士が、一騎にはひどく冷たく思えて仕方がなかった。

一騎はある日総士に「ファフナーと俺たちパイロット、どっちが大事なんだ?」と聞くと総士は「ファフナーだ」と答える。死んだ仲間のことを思うとその返答がショックであった一騎は、総士が島を離れていた間何があったのかを知りたいと思うようになっ(総士は島で生まれ育ったが作品前に父に連れられて島の外にいた)。

その会話を聞いていたゆきっぺ先生にそそのかされ(騙され)、ファフナーに乗りゆきっぺと共に島の外へ向かう。

島の外へ出た一騎は島のものとは異なるファフナーに出会う。それは新国連の機体であった。とにかく島の外にはそういう組織が存在していて、新国連は竜宮島がコッソリ開発していた島モデルのファフナーの情報を欲しがっていた。そして新国連の捕虜にされる一騎。

意を決してやってきた島の外だったが、ここも戦争戦争戦争ばかりであり、竜宮島ってけっこう平和やったんやな…ということを思い知る一騎。そしてその平和を守りたい一心で頑張っていた総士の気持ちもなんとなくわかってくる。

島の外に出てからがオモロいんや… 15話くらいまできばってみてくれや…

 

一騎と総士の絆(アツイ!)

目の傷と対話の不足

一騎と総士は父親同士仲が良い?こともあり、幼いころから一緒に遊んでいた。というか島の子供たちはみんな幼馴染感覚ではある。

総士には左目に傷があり、失明している。その傷は幼いころ一騎がつけたものであった。総士の目を傷つけてしまいビックリして一騎はその場から逃走。

罪悪感にかられながら登校すると総士は休み。やがて学校へ現れた総士は目に包帯こそ巻いているが、一騎を責める言葉は一切言ってこなかった。一騎は謝罪のタイミングを逃し続け、ずっと総士に罪悪感を抱いたままだった。仲良かったがこれをきっかけに疎遠に…。(ファフナーに乗ることになり久しぶりに話した)

一騎が自己否定感強いのはこれが原因であり、総士に一生モノの傷を負わせたうえに謝れていないし総士はきっと俺のことを恨んでる、もうしにたい…という感じになってる(アニメではほどほどだが小説版でのしにたみはすごい)。

 

一方目を傷つけられた総士は一騎を恨んでいるかというと全然そんなことはなかった。それならエーぜんぜんおこってないよ~て言ってあげればいいんだが、総士は不器用なのでそんなことはできなかった。むしろ(無意識なのかもしれんが)目の傷をタテに一騎が戦うことを強要しているようにも感じる。

そもそもなぜ一騎が目を傷つけたかというと、総士が一騎を同化しようとしてきたから。幼いころ通信機でフェストゥムのメッセージを受信した際、総士は同化されかけ、さらに総士は自分の意志で一騎も同化しようとした。

総士は一騎に対して「ひとつになろう」(!?)と言ってくる。総士は幼いころから父親に言われ島と島のコア(妹)を守ることを義務付けられており、自分のために生きてはいけないことを知っていた。自分はどこにもいないのでそれならお前(一騎)とひとつになれる場所へ帰りたい、というのだった。

 

これが一騎と総士の関係の根源だったのだ。アニメを見ているとわかるが、2人は会話が不足していて話していてもどこかすれ違ってる(話聞いてた?てなる)。

アニメ内で「一騎くんとちゃんと話をして」と総士に怒る真矢に対して、総士は「あいつならわかってくれる」とつぶやく。総士の中には「一騎なら自分の気持ちを分かってくれるはず」という甘えがあった。

一騎の中にもまた、きちんと謝って話していないがゆえに総士のことが理解できていなかった。

外の世界を見て総士の守りたかったもの(平和な島)がわかった一騎は、再び総士と向き合おうとする。

 

この2人の関係、何がすごいって一騎が自己否定強くなった原因は総士であり、また総士が(他者や島のためではない)自分を確立したきっかけも一騎であるということ。

また15話で一騎は島で乗っていたファフナーよりも進化?したメチャ強い機体を乗るようになる。普通のパイロットには乗れず一騎しか乗ることができないのは、一騎の中で相手(総士)のためにより良い自分でありたいと願う気持ちがうまれたから乗れたらしい。(!?)

 

不器用な総士をわかってやってる一騎にモエる

上の項目のストーリーがだいたい16話までで展開する。ここで総士と一騎のわだかまりはとりあえず解消される。アニメみればわかります。

そして17話では「総士のお部屋紹介」がある。このお部屋紹介メチャメチャモエるんですけど。

勝手に家出(外の世界へ出た)罰としてアルヴィス内に留置されている一騎を総士は自分の部屋に招く。その時一騎ははじめて総士がアルヴィスの中に住んでいることを知る(まあ総士の父親は序盤でしぬし、母親もああなったし妹もああだし…)。

総士は一騎を部屋に招き「話をしよう」と持ち掛ける。真矢に一騎との対話不足を指摘されたし一騎の家出でそれを実感したから。しかしうまく会話が続けられない総士をみて一騎は「お前って本当に不器用だな」という。

私初見の時ここで初めて総士ってカワイイやつだなと思ったんですけど、これまで同年代のパイロットたちよりも大人側に近くて冷静に指示をだしていて、人間味のないいけすかねえやつだなと言われてもしょうがない。それを一騎は「不器用だな」で片づけるのすごいんだよな。それってメチャメチャ総士のこと好きだしわかってんじゃん…。愛じゃん!戦争が始まって変わってしまったと思っていた総士が、不器用なところは変わってないんじゃん!愛おしい!!!!!!!ヤバイ!!!!!!!!!!

このシーン最後の「(扉を)閉めるぞ」のギリギリまで2人が向かい合ってるのモエすぎる。てか近いし。友達同士でこんな別れ方する?そんなに名残惜しいならもっと一緒にいろ…。

 

総士のことしか考えてない一騎にもえる

私は受けのことを思って1人で悩む攻めが好きなんですけど、一騎ホンマに総士のことしか考えてなくてもえます。

上述の通り総士の目の傷のことでずっと罪悪感抱いてるし、その割に総士のことばかり気になるし、家出したのも総士のことが知りたくてだし、家出の時迎えに来てくれた真矢ちゃん(と溝口さん)みて「俺、生きてる…」のあとすぐ出た言葉が「総士は?」だし(真矢ちゃんの心配せえよ)。

またファフナー初搭乗時、敵であるフェストゥムは金色でキラキラしていて見た目は綺麗なんだけど、そんな綺麗なものを壊せることに一騎は快感を覚えていて(小説だとこの表現が顕著)、しかしそのいびつな快感はジークフリード・システムでつながっている総士ダダ漏れであり、一騎はファフナー降りたあと総士にばれた…しんでしまいたい…になっている。総士にだけは自分の汚い感情を知られたくなかったらしい(何?)。

あと無印終了2年後の話がHAE(HEAVEN AND EARTH)なんだけどここでも総士のことしか考えていない。ネタバレなので話せんが…。

あとあとドラマCD「NOW HERE」で、これ以上死の危機に遭う人を増やしたくないのでパイロットを増やさないでくれと話す一騎。これに対して総士は一騎の負担が増すだけなのでハイとは言えない。しかし一騎は「(ジークフリード・システムの中には)お前がいる(ので1人じゃない)。怖いと思う必要もない」「お前にとって僕は神様か」「似たようなものかな」

??????一騎にとって総士は神様だったんか…。

 

ヒロイン?を差し置いて進む一騎と総士の絆

ファフナー(特に無印~HAE)は一騎と総士の絆?の物語?だよなと思っているんですが、それでも女性も交えた三角関係?(何角?)が存在します。

その重要な人物が真矢(翔子は割愛)。真矢は人の心が読めるのかというほど鋭い観察力を持っている(アニメではそれほど協調されてないが)。そして真矢は一騎のことが好き。一騎のことが好きでよくみているからこそ、真矢は一騎が総士のことばっかり考えていることを知っていた。

14話?でも家出した一騎を連れ戻しに行こう!と溝口さんと出発することになり、溝口さんは「(真矢が迎えに来たら)一騎だって喜ぶに決まっている」というがそれに対して真矢は「一騎くんが本当に来てほしいのはあたしじゃないよ」とつぶやく。そうなんですよ、一騎が欲してるのは総士なんですわあ…。

そして総士は真矢に恋愛感情?を抱いている(一応公式設定)。実際真矢を戦闘に出す際後方へ配置しようとして妹に「えこひいきっていうんだよ」とからかわれる。真矢は射撃が得意なので適正配置でもあるが。

総士→真矢→一騎 ときて、一騎の気持ちはどこへ向かっているのか?というと総士じゃんねという感じなんだが。

「エースパイロット」である主人公の気持ちが女性へ向かわない

一騎は翔子、真矢など複数のメイン女性キャラから思いを寄せられている。一騎は鈍いので気づいていないし女性側も告白などしてくることもない。そして一騎には女性と接近したりしても顔を赤らめたり意識しているような描写がない(衛や剣司は浴衣を褒めたりするし、総士も真矢の薄着で照れたりするが、一騎はない。ないよね?)。一騎はまるで女性に対して恋愛感情がない人物のようにえがかれている。

こういうところ私は好きですね。ファフナーは生と死が登場するので、人がたくさんしぬ一方で新たな生命の誕生もあるし、理由あって生殖能力がなくなっていた島の人々にとって妊娠・出産は喜ばしいことなのだ。でも個人的な理由で異性愛と生殖が嫌いなので、主人公がこういう立ち位置にいてくれることは本当に嬉しい。

ちなみにドラマCDで、(敵に連れていかれた)総士を助けに行かせてくれと上官である父親にせがむ一騎と、同化現象により身体がボロボロになった一騎を行かせたくない父親の会話があって、「父さんだって母さんをなくしたときは同じ気持ちだったんだろ」と言う。一騎にとって総士はパートナーであり、総士を失うことは妻を亡くした夫と同じ心境だったのだ…。

こうして一騎の気持ちは総士へ向かっているのだが、島の人々は誰も茶化したりしない。総士のために無茶をする一騎を心配して咎めはするものの疑問を抱く者もいない。

ところで一騎は真矢に対してなんの感情もないのか?というとそんなことはなく、大切な人間の1人である。無印24話でも「遠見(真矢)といるとホッとする」というようなことを言っているし、2期・エグゾダスでも誕生日でしょと摘んだ花をくれる真矢に対して「遠見はいつも思い出させてくれる」と言っている。

真矢のことを好きな後輩から一騎は勝手にライバル視されたりもするが、一騎は鈍いので気づかないしそもそも一騎と真矢の関係が恋愛に発展することはおそらくないので関係ない。

一騎は先述の天才症候群により運動神経抜群で、顔もカワイイし、父親も司令とアルヴィス内で高い地位にいて、ファフナーのエースパイロットとこれでもかというほど盛り盛りだし実際モテている(小説版の甲洋ほどではないが)し、いえば「男性カースト」内でも上位にいる。そんな一騎だが総士を何よりも優先するところにもえる。

 

小説版と漫画版の紹介

アニメだけじゃ全然わからないので小説や漫画をみるのもおすすめ。

 

蒼穹のファフナー ADOLESCENCE (ハヤカワ文庫JA)

蒼穹のファフナー ADOLESCENCE (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者:冲方 丁
  • 発売日: 2013/02/22
  • メディア: 文庫
 

 小説版。一騎の視点で語られるためものすごく暗い。でもアニメよりも総士との関係の軟化が早い。

 

 

 漫画版。小説やドラマCD舞台等の情報がうまくストーリーに混ぜ込まれていて、多分一番分かりやすいメディア。絵も綺麗だしアニメの絵に近いよう意識されている。

palcy.jp

漫画版は↑でけっこう読めます。

 

蒼穹のファフナーみて最高の2021年にしろ!